線虫がん検査N-NOSE(エヌノーズ)を研究・開発しているHIROTSUバイオサイエンス、社長・社員紹介から求人まで調査します!

線虫がん検査N-NOSE(エヌノーズ)を研究・開発しているHIROTSUバイオサイエンス、社長・社員紹介から求人まで調査します!

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はじめに

新しいがん検査として注目されている「N-NOSE」をご存知ですか?東山紀之さんが出演するテレビCMをご覧になった方も多いのではないでしょうか。今後、がん検査が身近なものなるとして期待されています。今回は、その「N-NOSE」を研究・開発した株式会社HIROTSUバイオサイエンスについて、調査しました。

HIROTSUバイオサイエンスという最先端企業について

株式会社HIROTSUバイオサイエンスという企業名は初めて聞くという方も、「N-NOSE」という言葉をCMで聞いたことがある方は多いと思います。「尿1滴で、精度86%のがん検査、N-NOSE。自宅でできます。」というフレーズです。この線虫がん検査「N-NOSE」を開発したのが、株式会社HIROTSUバイオサイエンスというベンチャー企業です。

N-NOSEウエブサイトより

HIROTSUバイオサイエンスはどんな企業?

株式会社HIROTSUバイオサイエンスが挑むのは、日本における死因第一位の「がん」に対する1次スクリーニング検査の確立です。がんが早期発見・早期治療が重要なのことは多くの人が知るところです。しかし、その認識に反して日本のがん検診受診率は3~4割程度と、他の先進国と比較してもとても低くなっています(厚生労働省・平成28年実施の国民生活基礎調査による)。国が推奨する5大がん検査はがん種ごとに受ける必要があるため面倒に思う人が多く、比較的手軽に受けられる腫瘍マーカー検査は早期がんに関する感度はとても低いことが実情です。がん検診の受診率を上げ、早期発見につなげることで、がんで死亡する人を減らしたい。株式会社HIROTSUバイオサイエンスは、この思いのもと、線虫がん検査「N-NOSE」の研究・開発をしています。

HIROTSUバイオサイエンスのビジョンは?

株式会社HIROTSUバイオサイエンスは、「N-NOSE」の技術でがんを早期発見できる世界を作り、人々の健康と未来の安心を守ることをミッションとして掲げています。代表取締役の広津氏は、3つの未来を目指している、とメッセージを寄せています。

一つ目に、心身ともに健やかな「未来」のために、画期的な病気診断技術の研究開発をもって貢献すること。

二つ目に、生物の能力を活かす「未来」として、人工機械を凌駕する生物診断技術を用い、簡便、高感度、低コストながん検査を提供すること。

三つ目に、それらを可能にするのは研究者の努力だとして、会社は研究開発第一とし、研究者が輝く「未来」を目指すこと。

この3つの未来の実現で、多くの人が「N-NOSE」で定期的に検査してもらい、がんの早期発見・早期治療を行うことで、がんに苦しむ人を減らしていきたいと考えているそうです。

HIROTSUバイオサイエンスが研究している線虫について

「線虫」という生物をご存知でしたか?文系の道を歩んできた私は初めて耳にする生物でしたが、線虫は多細胞生物で初めて全ゲノムが解明された生物で、研究の世界ではモデル生物として非常にポピュラーな存在だそうです。自然界では土壌中に生息し、目や耳はなく匂いを頼りに生きているため嗅覚が非常に発達しており、約1200種類の嗅覚受容体遺伝子を持っています。人は約400種類、嗅覚に優れていることで知られる犬が約800種類なので、線虫がもつ嗅覚が非常に優れていることは明らかです。

N-NOSE(エヌノーズ)で活用されている線虫は?

「N-NOSE」は、線虫の驚異的な嗅覚と、化学走性(好きな匂いに近づき、嫌いな匂いから遠ざかる)を利用したがんのリスク検査です。

広津代表取締役は、生物学者として線虫の嗅覚研究を進める中で、ある条件下において線虫が人の尿中からがんの匂いを検知してがんに罹患している人とそうでない人を高精度に嗅ぎ分けることを発見しました。線虫自身は、一匹が約300個の卵を産み、大腸菌で繁殖するため飼育コストは安価で済みます。そのため、この発見が、価格を抑えることのできるがん検査として「N-NOSE」の開発につながったのです。

線虫を活用した線虫がん検査、N-NOSE(エヌノーズ)について

「N-NOSE」は、1滴の尿から全身のがんリスクを高精度に判定することができる、がんの1次スクリーニング検査です。がん検査と聞くと痛みや辛さを伴うイメージがありますが、N-NOSEは尿検査と同じ要領で、尿を採取するだけで検査が可能という画期的ながん検査です。それでいて、早期がんにも反応する高い精度があることが確かめられています。

定期的に受けておくことで、万が一がんが見つかっても、早期治療ができます。早期治療ができれば、心身の負担・経済的な負担も減らすことができ、何より治癒率の向上が見込めるのです。

N-NOSE(エヌノーズ)で検査できるがんの種類は?

線虫が反応することが分かっているがん種は、胃、大腸、肺、乳、膵臓、肝臓、前立腺、子宮、食道、胆嚢、胆管、腎臓、膀胱、卵巣、口腔・咽頭と、15種類にのぼります(2019年9月時点)。尿から、これだけのがん種を全身網羅的にリスク検査します。

N-NOSE(エヌノーズ)はどんな特徴があるのか?

N-NOSEの特徴をまとめました。

  • 全身網羅的:尿を採取するだけで、全身網羅的にがんのリスク検査が受けられます。
  • 高精度:86.3%という高い感度が臨床研究で確かめられています。
  • 簡便:ほんの少量の尿を採取するだけで、身体的負担もなく、自宅でできる検査です。
  • 早期発見:発見が難しいとされてきた、ステージ0,Ⅰの早期がんにも高い感度が示されています。
  • 検査キット12,500円で15種類のがんのリスク検査ができます。これは総合的ながん検診でかかる費用に比べ、10分の1程度の価格です。

HIROTSUバイオサイエンスの代表や社員の方々について

株式会社HIROTSUバイオサイエンスで働く方々についても調査しました。HIROTSUバイオサイエンスは、研究者をはじめとする社員の方々をとても大切にしている会社だということがわかりました。

代表取締役である広津崇亮氏のプロフィールは?

広津代表取締役自身が、長年線虫の研究を行なってきた研究者です。経歴を調査しました。

  • 1972年 山口県生まれ
  • 1995年 東京大学理学部生物学科卒業
  • 1997年 東京大学大学院理学系研究科生物化学専攻 修士課程修了
  • 1997年 サントリー株式会社入社
  • 2001年 東京大学大学院理学系研究科生物化学専攻 博士課程修了 博士(理学)
  • 2001年 日本学術振興会 東京大学遺伝子実験施設 特別研究員
  • 2004年 京都大学大学院生命科学研究科 ポスドク研究員
  • 2005年 九州大学大学院理学研究院生物科学部門 助教
  • 2016年 株式会社HIROTSUバイオサイエンスを設立し、代表取締役に就任

「線虫の嗅覚」との出会いは、2001年に東大の博士課程で再び研究を始めたときだったそうです。「たまたま研究室に転がっていたテーマ」だったそうですが、そのテーマで投稿した論文が英科学誌”ネイチャー”にも掲載されました。線虫の嗅覚が「がん」と結びついたのは、九州大学の助教時代だったといいます。長年の研究が、「N-NOSE」として開発され、今後のがん検査のあり方そのものを変えていくことになりました。

社員のインタビューは?

株式会社HIROTSUバイオサイエンスではどのような人が働いているのでしょうか。ご自身が入社を志望した理由や、一緒に働く仲間へ求めるものを調査しました。

■志望理由
社員A「この会社の成功が多くの人々を救うと直感し、N-NOSEが世の中に広まっていく可能性を感じたから。社会貢献性の高い事業であることが一番惹かれたところ」
社員B「健康であることが人々の豊かさに繋がる、という社長の理念に深く共感したから」

■入社を希望する方へ
社員A「変化に柔軟でポジティブな思考の人が求められる。成長中の企業なのでスピードや変化を受け入れることがとても大事。また、出来ない理由を探すのではなく、出来る方法を考える。そして、否定的に考えずにまずは実行してみる、走りながら考えるタイプの人が当社で活躍できると思う」
社員B「創業時から驚くほどのスピードで成長している企業。それはつまり自身のチャレンジが成果に繋がる機会が多くあり、自身の成長を肌で実感できるということ。なにより広津社長は積極的にチャレンジし努力する人が大好き」

HIROTSUバイオサイエンスの求人情報について

N-NOSE

株式会社HIROTSUバイオサイエンスでは、中途採用で下記の職種を募集しています。

■営業職(正社員)

業績好調につき、九州地区の営業ポジションを新規創設のため。

  • 勤務地:株式会社HIROTSUバイオサイエンス福岡R&Dセンター
  • 応募資格・条件:既卒・第二新卒歓迎
  • 仕事内容:九州地区のお客様に、線虫を利用したがん検査サービス「N-NOSE」をご提案する法人営業(新規・既存両方)

■研究職(正社員)

増員のため募集中です。

  • 勤務地:株式会社HIROTSUバイオサイエンス福岡R&Dセンター
  • 応募資格:大学卒以上 / 経験者のみ募集理系四大卒以上
  • 仕事内容:国内外の病院/教育機関と進める共同研究、及び自社開発に係る研究開発業務。採用者には、継続中の研究テーマへの参加に加え、新たな研究テーマの発案/担当、論文・学会発表の機会などが与えられます。

線虫くんのテレビコマーシャルが話題に!

HIROTSUバイオサイエンスの「N-NOSE」の新テレビコマーシャルが5月から放映されています。このコマーシャルはHIROTSUバイオサイエンスの新キャラクター「線虫くん」が登場。女優の田中麗奈さんと線虫くんのやりとり、線虫くんの軽快なコーラスとコミカルなダンスで「N-NOSE」の利点をわかりやすく解説しています。すでにご覧になった方もいらっしゃるのではないでしょうか。

HIROTSUバイオサイエンスによると、このテレビコマーシャルを制作したのは「N-NOSEを通じて、がんの早期発見・早期治療が当たり前のこととなり、一人でも多くの方が健康で長生きできる未来を創りたいという想いを込めた」そうです。

まとめ

「N-NOSE」について調査しました。数年後には、「N-NOSE」によるがん検査が当たり前のように定着している未来があるかもしれません。それによって多くのがんの早期発見ができれば、人生が大きく変わる人も増えるでしょう。株式会社HITOTSUバイオサイエンスの今後の成長が期待されますね。

会社概要

社名 株式会社HIROTSUバイオサイエンス
本社所在地 〒102-0094 東京都千代田区紀尾井町4-1ニューオータニガーデンコート22階
資本金 ¥5,080,470,000(資本準備金を含む)
代表取締役 広津 崇亮
事業内容 生物診断研究:線虫および線虫嗅覚センサーを利用したがん検査の研究・開発・販売
設立 2016年8月
研究所 HBS東京検査センター/HBS松山検査センター/湘南R&Dセンター/福岡R&Dセンター

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