EC業界に新しい風を吹き込んでいる「シェア買い」というスタイル。その仕組みをいち早く取り入れたのが、注目のスタートアップ「株式会社カウシェ」です。
株式会社カウシェとは?
株式会社カウシェは、2020年4月に創業された新進気鋭のスタートアップ企業です。本社を東京都渋谷区に構え、スマートフォン向けショッピングアプリ「カウシェ」の企画・運営を行っています。
同社を率いるのは、代表取締役の門奈剣平(もんなけんぺい)氏。株式会社ミクシィやメルカリなど複数のIT企業での経験を経て、EC業界における新しい購買体験の提供を目指して起業しました。ユーザーにとって楽しく、かつお得に感じられる買い物体験の創出に注力しています。
創業からわずか数年で急成長を遂げており、現在ではアプリダウンロード数も順調に伸びています。ECの次なる可能性を切り開こうとする同社の取り組みに、業界内外から注目が集まっています。
シェア買いとは?その仕組みと特徴
シェア買いの基本的な考え方
「シェア買い」とは、商品を他の人と一緒に購入することで、よりお得な価格で買える仕組みです。たとえば、友人や家族と一緒に購入することで、通常よりも割安な価格で商品を手に入れることができます。
購入の方法はシンプルで、アプリ内で対象商品を選び、購入グループを作成してリンクを共有するだけ。SNSやチャットアプリを通じて手軽にシェアできるため、日常の延長線上で楽しむことができます。
1人でも買える柔軟な仕組み
当初は「2人以上の参加が必要」という制限がありましたが、現在では1人からでも購入が可能になりました。これにより、ユーザーは自分のタイミングで買い物ができるようになり、より柔軟で利用しやすいサービスへと進化しています。
シェア後のリワード設計
「カウシェ」では、購入後に商品レビューを投稿したり、シェア買いの様子をSNSで共有したりすることで、アプリ内で使える「コイン」を獲得できる仕組みがあります。これにより、買い物をするだけでなく、他の人とその楽しさを共有するモチベーションも高まります。
このように、「カウシェ」はユーザー参加型の体験を通じて、これまでにない新しいショッピングの形を提案しています。
カウシェファームとは
ゲーム感覚で楽しめるショッピング体験
「カウシェファーム」は、アプリ内で提供されているミニゲームのような機能です。ユーザーは畑で作物を育てることで、さまざまな商品と交換できる仕組みとなっています。作物を収穫するには、毎日水やりなどの簡単な操作が必要で、まるでゲームをプレイするような感覚でショッピングを楽しむことができます。
毎日アクセスする楽しさを演出
このような仕組みにより、ただ商品を購入するだけではなく、毎日アプリを開いてちょっとした楽しみを感じられることが「カウシェファーム」の魅力です。ショッピングが習慣化され、ユーザーとの継続的な接点を築くことにもつながっています。
ユーザーにとっては「待つ時間」や「探す時間」がエンターテインメントに変わり、楽しみながら商品と出会える場として機能しています。
出店者にやさしいサポート体制
ECに不慣れな事業者も安心の支援
「カウシェ」では、商品を出品する事業者に向けて、物流やカスタマーサポートの代行サービスを提供しています。EC販売においてネックとなりやすい在庫管理や発送業務、購入者対応などをカウシェ側がサポートすることで、事業者は商品開発や販促に集中することができます。
中小事業者や地域産品にもチャンスを
このサポート体制は、特にEC未経験の小規模事業者や地方の特産品を取り扱う業者にとって大きな利点です。ネット販売のノウハウがなくても、「カウシェ」を通じて全国のユーザーに商品を届けることが可能になります。
また、ユーザーとの接点もアプリ内のレビューやSNSシェアによって自然と生まれ、商品そのものの魅力が口コミ的に広がっていく設計となっています。
まとめ
株式会社カウシェは、「シェア買い」という新しい購買スタイルを通じて、ECの楽しみ方に変化をもたらしています。誰かと一緒に買い物を楽しむ仕組みや、ゲーム感覚で参加できる「カウシェファーム」など、ユーザーの体験を重視した設計が特徴です。また、事業者に対しても丁寧な支援を提供しており、今後のEC市場における可能性を広げています。今後の展開にも注目が集まる企業です。