人は食べなければ生きてはいけません。人間にとって食料はなくてはならないものです。健康を維持するためには、栄養のある食べ物をきちんと摂取することも不可欠です。食べ物を生産する農業が重要な産業であることは間違いありませんが、日本は食料の多くを輸出に頼り、農家は衰退の一途を辿っているのが実情です。そんな中、日本の農業に革命を起こすべく研究開発を進める会社があることをご存知ですか？AGREVO BIO株式会社と、研究が進められているアグレボ農法について、調査しました。
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AGREVO BIO株式会社の代表は柳瀬健一氏
AGREVO BIO株式会社は、栁瀨健一氏（新字体表記 柳瀬健一氏）が代表取締役を務めています。どのような人物なのか調査しました。
柳瀬氏は1966年生まれ、兵庫県神戸市の出身。自衛隊を経て、1992年から資産家向け財務コンサルティングを行い、不動産の開発やホテル営業、高齢者・社会福祉施設の運営、不動産証券化といった事業などに取り組んでこられました。2007年には国土交通省所管の法律「不動産特定共同事業法」に基づく許可を取得し、共生型の不動産ファンド事業（みんなの大家さん）をスタートさせたことをご存知の方も多いと思います。
様々な事業を通して、地方の産業育成や経済の活性化、発展途上国支援などを目指している実業家です。
AGREVO BIO株式会社のミッションとは
AGREVO BIO株式会社、その社名の由来は「Agriculture(農業)」と「Revolution(革命)」であり、日本から世界へ農業革命を巻き起こすことを理想として掲げている企業です。同社が取り組むアグレボ農法は、人類にとって理想の食物四大属性である「安心・安全」「栄養機能」「健康機能」「食感機能」を備えた農作物の生産を実現するため、研究開発に取り組んでいます。
具体的方法として、ナノ粒子機能性農法（ＮＰＦ農法）に基づく耐寒性植物の研究・開発・生産・販売を行い、世界の農業に展開し、人類の食糧問題・地球環境問題の解決を目指しています。
【AGREVO BIOのグローバルビジョン】
- 有機農法を超えるＮＰＦ農法の確立を目指し、高機能作物を安定的に供給。
- 免疫力強化による予防医療の実現を目指し、医療費削減に貢献。
- 残留農薬ゼロを目指し、自然由来のミネラルやカルシウムを活用した循環型社会に貢献。
【AGREVO BIOのグローバルミッション】
予防医学の視点から見る食品の機能は、「栄養」「嗜好」「生体調節」の3つに分類されています。３つ目の「生体調節」の機能が、最近多く取り上げられている食品の機能性です。循環系調節（血圧コントロール）、神経系調節（ストレス緩和）、細胞分化調整（成長促進）、免疫・生体防御（免疫細胞増殖、がん細胞抑制）、内分泌調節（ホルモン分泌）、外分泌調整（消化酵素分泌）などがこれに当たる機能です。ＮＰＦ農法では、この３つの食品の機能性とバランスを重視し、高機能な作物づくりができる農業を目指しています。
AGREVO BIO株式会社の事業内容は？
AGREVO BIO株式会社では、アグレボ農法に基づく耐寒性植物の研究・開発・生産・販売及び輸出入を事業内容としています。
種苗の低温処理による品種改良、更にナノテクノロジー、プラズマ、パルスなどの複合的なテクノロジーを用いて、あらゆる植物に環境への適合性（耐寒性等）と速い成長性及び収穫量の増加等の性能向上を実現しています。また、AGREVO BIO株式会社では、「現代人は食事で栄養価の低い作物を摂取することで、量を食べても低栄養状態（特定栄養失調）になりやすく、その証左として様々な健康食品（サプリメント）が溢れている」というの認識のもと、現代社会の食糧の品質問題にも貢献するべく、農作物が本来備え持つ機能性を向上させるための農業の普及促進に尽力しています。
アグレボ農法とは
AGREVO BIO株式会社が取り組むアグレボ農法は最新科学の力を用いて、無農薬でありながら植物が持つ
本来の免疫力を最大限に引き出そうとするものです。アグレボ農法が目指すのは、消費者も農家もそして環境も、それぞれに恩恵を享受する事ができる、持続可能な農業だということです。
人生100年時代、健康意識の高まりと共に、食に求める安全性への関心が より高まっています。
また、世界に目を向けると、自然環境の変化による災害も 多く発生しています。
安全な食べ物を食べる事で、身近な所から環境問題を 考えるきっかけになればと願っています。（出典：AGREVO BIO株式会社 ウエブサイト）ナノ粒子機能性農法（ＮＰＦ農法）
またAGREVO BIO株式会社はナノ粒子機能性農法（ＮＰＦ農法）にも取り組んでいます。
海外でも事業を行っている
食料問題は日本のみならず世界でも起きています。AGREVO BIO株式会社では、世界に向けて、アグレボ農法を用いた栽培実験を行っています。2019年4月からは極寒地域モンゴル（ウランバートル北方300km）にて、アグレボ農法を用いた耐寒性小麦栽培実証試験を行っています。続いて大豆、トウモロコシ、蕎麦等の本格的穀物への技術応用を進め、展開を目指しています。
AGREVO BIO株式会社の実績をご紹介
AGREVO BIO株式会社が実際に手掛けた農作物などについて、実績を調査しました。
・神バナナ
鹿児島の神殿の盆地特有の気候（朝は冷え込み、昼は暖かくなる）を利用し、さらにはハウス栽培だからこそできる湿度、空調(二酸化炭素濃度)管理でバナナの甘み、旨みを高めて生産。完全無農薬で作られ、皮ごと食べられるという驚きのバナナを生み出しました。
・アグレボバイオテクノロジーセンター
北九州に、種苗生産、育苗事業、および販売を主眼とするアグレボバイオテクノロジーセンターを開設。120万株の種苗を生産し、最終的には1,000万株まで増産することを目標としています。
AGREVO BIO株式会社の直営施設ではどんなことをしているのか
「アグレボバイオテクノロジーセンター」には、アグレボ農法に特化したバイオルームなどが設置されています。
アグレボ農法とは、苗への特殊処理（特定パルスによる刺激）による品種改良に加え、原子状炭素を活用した、ミネラル・酵素・ビタミンの栄養素が豊富に含まれ生きた微生物が生存する最高品質の土壌にて栽培する自然農法です。遺伝子情報を変異させず、植物本来の力で寒さや病気などのリスクを克服できるようにサポートします。結果、無抗生物質・無農薬・無化学肥料栽培が実現するだけでなく、あらゆる植物に環境への適合性（耐寒性等）と速い成長性及び収穫量の増加（豊産性）、並びに栄養価の向上と酵素活性などの、性能向上が発現しています。
農業法人 神バナナ
神バナナと呼ばれている国産のバナナをご存知ですか？鹿児島で、アグレボ農法で作られているバナナです。日本初の無農薬バナナであり、水や環境にこだわり抜いた一品。皮の薄さと、濃厚でありながらさわやかな味わいが特徴です。「神バナナ」の「神」は地名の神殿にちなんでいます。
こだわりの製法を調査しました
元々熱帯植物で、温かく、湿った場所が大好きなバナナは、鹿児島の盆地特有の寒暖差が栽培に適しています。それでも夏場は湿気が少ないので、0.5ヘクタールで20トン～40トンの水を撒いて湿度を向上させたり、ハウスのシートを外し自然の恵みである太陽光を沢山浴びさせ、山々に囲まれたマイナスイオンたっぷりの空気を沢山吸収させたりしています。極端な寒さは苦手なので、冬場はハウス内での管理です。夜間は暖房を炊いたり、昼間は天気のいい日に水を与え適度な湿度の保持を行っています。
驚くべきことに、水にもこだわり、源泉から直接仕入れに行っているそう。南九州市川辺の清水は名水百選にも選ばれている名水が湧き出る地域です。冷たく、山の地層で不純物を濾過し、良い成分を残しながらミネラルを豊富に含んだ名水を、原水のまま毎日トラックで汲み上げて使用しています。この徹底した農法が、皮ごと食べられるバナナを生み出しているのですね。
まとめ
AGREVO BIO株式会社について調査しました。アグレボ農法によって、これからどんな食べ物がどんな場所で栽培できるようになっていくか、楽しみですね。日本の農業、そして世界での展開が期待されます。
会社概要
社名 ：ＡＧＲＥＶＯ ＢＩＯ株式会社
本店所在地：〒102- 0083 東京都千代田区麹町二丁目５番地4 第２押田ビル２階
設立 ：2017年（平成29）年12月7日
代表 ：代表取締役 栁瀨 健一
事業目的 ：AGREVO農法に基づく耐寒性植物の研究・開発・生産・販売及び輸出入
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