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今年も花粉症シーズンが本格的に始まりましたが皆様、花粉症対策はいかがでしょうか。早い方では2月ごろから花粉の影響を受け始めているのではないでしょうか。2022年のスギやヒノキの花粉量は、東日本では前年よりも多くなりますが、西日本ではばらつきが大きく、特に近畿・山陰では前年より少なくなりそうです。
とはいえ、少ないといわれるエリアでも花粉量が2,000個/㎠（一般的に多いといわれる量）を超えるところが多く、どのエリアに住んでいても花粉症対策はとても重要になってきます。ぜひこれから紹介する方法を参考にしてみてください。
1．物理的に花粉をブロック
花粉症対策と言えばいろいろありますが、花粉を物理的に体内に入れないようにするに越したことはありません。マスクやゴーグルで体内への侵入経路をブロックするほか、無防備になりやすい自宅に花粉を入れない、そして室内で飛散させない方法をご紹介します。
1-1．外出時はマスク・ゴーグル・帽子を着用する
外出時は必ずマスクを着用して、花粉が喉や鼻の粘膜に侵入するのを防ぎましょう。目のかゆみが出る人はゴーグルや花粉・防塵メガネも効果的です。また、髪に花粉が付着して室内に持ち込むのを防ぐため、外出時は出来るだけ帽子を被りましょう。
1-2．帰宅したら手洗い・うがい・洗顔を徹底
帰宅時はまず玄関先で衣服に付いた花粉を払い、室内に入ったらまず手洗い、うがい、洗顔をして皮膚に付着した花粉を洗い流しましょう。可能であれば、帰宅後すぐにお風呂に入って全身の花粉を洗い流してしまいましょう。空気清浄機を導入
これだけ対策をしても室内に多少の花粉が侵入することを避けるのは困難です。室内の花粉は空気清浄機を使って除去しましょう。また、花粉が空気清浄機の風で飛散するのを防ぐために、加湿器と併用して花粉が飛び散らないようにしましょう。ソファーやベッドなどのリネン類には衣類用花粉破裂抑制スプレーを噴射するのも効果的です。
2．保湿が花粉症予防のカギ
空気の乾燥は花粉症予防にとっても風邪予防にとっても大敵です。粘膜は乾燥すると傷んで弱ってしまい、花粉や細菌、ウイルスの侵入を防ぐ効果が落ちてしまいます。そのため、室内では十分な加湿をし、室外ではマスクをして喉や鼻、目の粘膜を守ることが大切です。
2-1．室内では加湿器を使用しましょう
室内では加湿器を使いましょう。湿度を高い水準で維持することで喉や鼻、目の粘膜の乾燥を防ぐほか、空気中の花粉が水分を含むため重くなり、飛散しにくくなる効果が期待できます。また、落ちた花粉を再び舞い上がらせないよう、こまめに床を水拭きして花粉を除去することも大事です。
2-2．室外ではマスクを着用しましょう
マスクをして保湿をすることでも症状が緩和されます。鼻粘膜には繊毛(せんもう)という細かい毛がびっしり生えており、その上を鼻腺から分泌された粘液が流れ、花粉やほこり、細菌などの異物を粘液層でキャッチして運び、痰として体外に出したり、胃の中へ流したりします。鼻粘膜が乾燥してしまうと、この機能が弱まってしまうため、外出時はマスクなどで保湿をすることで鼻粘膜の機能を保つことが出来ます。
3．免疫力を高めて花粉に強いカラダに
免疫力を高めるには健康的な生活を送ることが何よりの基本です。当然ですが、ストレスをためず、バランスの取れた食事と適度な運動、十分な睡眠をとる生活は、アレルギー性鼻炎に対しても効果的です。
3-1．規則正しい生活を心がける
睡眠不足で体力が落ちていると花粉症の症状が悪化することがあります。また、運動不足も花粉症の悪化に繋がるようです。体を動かさなくなると筋肉が減って代謝が下がるため体温が下がり、免疫力が弱まってしまいます。さらに、疲労やストレスが多い人は、自律神経のバランスが崩れてしまい、微量のアレルゲンでも過敏に反応しやすく、症状も鎮静しにくくなります。
また、日光を浴びることで生成されるビタミンDの欠乏が免疫力の低下に大きく関わっているといわれています。もし、仕事などで日光を浴びることが難しい場合は、ビタミンDを含んだサプリを摂取することも有効でしょう。
3-2．腸内環境を整える生活を
花粉症対策でよく言われるのが腸内環境の改善です。 腸は全身の約60％もの免疫システムを担っているため、腸内環境を整えて、花粉に負けない免疫システムを作ることが大切です。腸内環境を整えるには、規則正しい生活を送るほか、野菜やきのこから食物繊維を摂ったり、ヨーグルトのような発酵食品から乳酸菌を摂ったりすることが効果的です。
花粉症を改善するといわれる食材
■乳酸菌を多く含む発酵食品（ヨーグルト、味噌、キムチ、塩こうじなど）
乳酸菌を摂ることで腸内に善玉菌が増え、花粉症の原因となるIgE抗体を抑える効果を発揮します。
■納豆
「納豆菌」は、腸内の善玉菌を増殖させ、悪玉菌の出す有害物質を排泄します。また、納豆にはムチンと呼ばれる成分が含まれており、鼻の粘膜などを保護し、修復する作用に優れています。ほかにも花粉症による炎症を抑えて、粘膜を正常に保つ作用があるビタミンB2、痛んだ粘膜の修復を早める亜鉛、免疫力を高めるセレンなど、納豆には花粉症に効く成分が豊富に含まれています。
■脂肪酸のEPAやDHAが含まれた青み魚や白身魚、豆腐などの植物性タンパク質
EPAやDHAは、鼻詰まりを起こすロイコトリエンの発生を抑止します。
■シソ
シソには免疫を強化させ、アレルギー反応を抑える物質に変化できるオメガ３脂肪酸（α－リノレン酸）が大量に含まれています。
■コーヒーやルイボス茶などポリフェノールを多く含むもの
ポリフェノールは抗酸化作用が強く、アレルギー疾患の改善が期待できます。また、一部にはアレルギー症状を引き起こすヒスタミンの放出を抑える作用がありますが、即効性はないため、毎日の習慣として飲むのがおすすめです。
■野菜や果物
ビタミンやミネラルを豊富に含む野菜や果物は免疫機能を高めてくれます。
4．アレルギーを悪化させる食材を控える
逆に花粉症にとって良くない食材もあります。高たんぱく質、高カロリー、高脂肪の食事はアレルギー体質を促進させるといいます。アレルギー性鼻炎の原因となるヒスタミンは、魚の干物などに多く含まれるので、できるだけ控えた方がよいでしょう。ヒスタミンの材料となるヒスチジンを多く含む、子牛肉、鶏肉、青魚、ハム、チェダーチーズ、ドライミルクなどの食品も、摂りすぎには要注意です。
5．根本的に生活環境の見直しをしてみる
花粉の発生源であるヒノキやスギの多い山間部の方が花粉症の症状が重くなるというイメージを持っている人もいるのでしょうが、それは間違いです。
アレルギーが成立するには原因物質が鼻、咽頭粘膜などに長時間留まる必要があるのですが、ただ鼻に入っただけの花粉は通常、鼻水で流され、くしゃみで吹き飛ばされて身体の外に排出されます。しかし、そんな花粉の仲介をしてしまうのが大気中の微小炭素粒子です。炭素はモノを吸着する性質があります。
また、花粉が破裂し内部からアレルギー物質が飛散する際にも大気汚染物質が関与します。そのため、大気汚染に曝されている都会の人ほど、花粉症の症状が重くなりやすいのです。
もし余りにもアレルギーの症状がひどい場合には、思い切って環境を変えてしまうのも一手です。
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